青森ねぶた祭

     


    葉書以上のサイズに初めて挑戦。
    踊りの申し子の少女が跳ねて踊っています。
    それを踊りながら見つめる母の姿にも感動しました。
                 
    (完成 平成21年10月1日)


    版画というものは,細かな部分に来れば来るほど
    無心にならざるを得ません。
    よそ事を考えていたら,必要な部分まで削ってしまいます。
    細かな部分を彫っているとき,ふと,イタリアのカメオ工房の
    職人を思い出してしまいました。

    女性と少女の顔は,結局のところ,女房に描いてもらいました。
    彫り上がった女性と少女の顔を見て,「これでは,ねぶたの顔
    と変わらない。」と女房が言う。もう限界。

    それでもと思い,苦労して女性と少女の顔に補正を行い,
    やっと見られるようにはなりました