誤解
私は、現在の私を疑う
自分が何であるかすら分からない
唐変木の馬鹿野郎!
私が間違っているのか
世間が狂っているのか
神よ、貴方様が本当に聖なる者なら
私を分かってくれる筈だ
もし、貴方様が魔神なら、私には用は有るまい
何処か人知れぬ土地に私を葬ってくれ
それとも貴方様は、
私を苦しめ上げて殺す積もりか
それも良かろう
私は、喜んでその苦しみを味わうだろう
貴方様が私に与えた苦しみは
私にとっては麻酔となるのだから
過 失
お前の過失は許しましょう
私の過失は許せません、どんなに小さなことでも
お前の過失は許しましょう
しかし、私の過失はやはり許せないのです
ほんの些細のことでも
それだけに、私は冷たい人間なのです
お前の過失も、私の過失も許せない日が来た時
初めて、私は暖かい人間となるのです
今は、過失を許しましょう
就 職
余りにも純粋で、理想を追っていた俺の頭に
就職を中心として“現実”と言うものが一度に
襲って来て俺の頭の中を混乱させている
一体、何が正しいことなのか
何処までが許される限界なのか全く分からない
理想と現実が渦巻いている現在が
俺にとって一番曲がり角に来ているのかも知れない
「就職」は、人間を変える一岐路である
無 題
何が正で何が悪なのだい、誰が利口で誰が馬鹿なのだい
彼が正しくて利口な気もするな、彼が悪くて馬鹿な気もする
俺は間違っちゃいない
いや、やはり俺が間違っているのかな
誰か教えてくれ、誰か!
でなきゃ、俺は人を信じられなくなっちまうよ!
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