望 み
全てはおわった
何もかも陰陽零
それでいいのさ
もう、
古に現をぬかす事は二度と有るまい
明日、明日
明日、明日
北 国
何処か遠くへ行きたい
人知れぬ高原を一人ぼっちで歩いてみたい
誰も居ない高原で,
澄み切った青空に向かって
“ナギサのバカヤロー”って怒鳴ってやりたい
何処か遠くへ行きたい
誰も知らない海岸を一人ぼっちで歩いてみたい
何か今にも現れてきそう水平線を
ただ、ぼんやりと眺めていたい
何処か遠くへ行きたい
何人も足を踏み入れていない離れ小島を
一人ぼっちで歩いてみたい
そして、雄然とした一本の松の木に寄りかかって
潮風に吹かれていたい
何処か遠くへ行きたい
誰も知らない清らかな谷川の流れを
一人ぼっちで見送っていたい
そして、その流れに向かって
“誰かさんのバカ”って
そっと小声でささやいてみたい
何処か遠くへ行きたい
一人ぼっちで・・・・・・・・・・・・・
虚 脱
俺の心にポッカリと空洞ができてしまった
全てにやる気を無くした感じ
何処かへ行ってしまいたい
全てをやりっ放しで
一人ぼっちになって
心の空洞をじっくり考えてみたい
それが、何物であるかを
友の死
何と非情なる運命の悪戯
来年からのお前の大阪暮らしを
楽しみにしていた俺だ
何故死んだのだ!
人間の命って、そんなに脆いものなのか!
俺はやるぞ、お前の分も
空の何処かで俺を見つめて、正しく導いてくれ
人の命がそんなに脆くば
強く、正しく、でっかく俺は生きるぞ
今は、お前の冥福を祈ろう
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